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 寒さで血管が詰まりやすくなる冬は、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症のリスクが高まり、特に注意が必要な季節です。そこで、血栓症の起きる仕組みや原因、有効な予防法などについて、理解を深めるためのシンポジウムを昨年12月19日に埼玉県・大宮で開催しました。血栓症に詳しい専門家の基調講演のほか、血栓症経験者によるトークコーナーやパネルディスカッションの模様をご紹介します。

〔共催〕 日本ナットウキナーゼ協会/読売新聞社広告局

 日本ナットウキナーゼ協会は、納豆を由来とする健康食品の品質と安全性、健康機能に関する科学的な情報を消費者の皆様に広くお伝えすることを目的に、2003年1月に設立いたしました。現在、国内63社、海外30社の計93社が加盟しています。

 近年、ナットウキナーゼ製品の人気の高まりにともない、模倣品も多く出回るようになりました。そのため、当協会では「JNKAマーク」を制定して、厳格な規格基準を満たした製品のみにこのマークを付与し、すすめています。また、当協会では、血栓症を発症しやすい冬と夏に、血栓症予防の啓発活動を積極的に行っています。本日のシンポジウムを通じて、ぜひ血栓症の予防に努めていただければ幸いです。

基調講演

1月は血栓症増加の季節 前兆を見逃さないで

 血栓症とは、動脈硬化によって血管が詰まり、酸素や栄養が送られなくなることで、その先の細胞の壊死(えし)などを引き起こします。血管を詰まらせる血栓のできる場所によって脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞、エコノミークラス症候群などと呼ばれ、特に重篤な病態を引き起こすこともある脳梗塞、心筋梗塞は注意が必要です。そのため、前兆を見逃さないことが非常に大切で、脳梗塞の場合は、その前兆に「一過性脳虚血発作(TIA)」があります。これは一時的に脳の血流が滞ることにより、ろれつが回らない、めまいがする、手足がしびれるといった症状が5分から30分くらい続くもので、こうした症状が頻発すると、約30%の人が5年以内に脳梗塞を発症するといわれています。そして、心疾患も脳血管疾患も、血管が収縮する寒い冬に発症しやすく、特に1月は発症件数が最も多くなる時期ですので、ぜひ気を付けていただきたいと思います。

発症リスクは35歳から ぜひ生活習慣の見直しを

 患者の多くが65歳以上のため、血栓症は高齢者の病気と思われがちですが、実は35歳から発症リスクはぐっと高まります。動脈硬化は若いうちから時間をかけて進行しますので、最も有効な予防法は、やはり普段の生活習慣の改善です。運動、栄養、休養をよくとり、飲酒は適量にとどめて、禁煙に努めること。中でも運動は、血栓症などの生活習慣病だけでなく、うつや認知症の予防にも効果があるという研究結果が出ており、身体活動量が多い人ほど健康であることがわかっています。運動ができない方や苦手な方は、エネルギー消費量を増やすことを意識して、寝るより座る、座るより立つ、立つより歩くというふうに、できるだけ筋肉を動かして代謝量を上げると良いでしょう。マナーとしては見苦しいですが、身体活動の面ではじっと座っているより、貧乏ゆすりをしていたほうが良いのです。

血栓を溶かす働きに優れたナットウキナーゼ

 次に、栄養バランスを保つこともとても重要です。食事でとりきれない栄養素はサプリメントで補うのも良い方法で、血栓症予防においてはナットウキナーゼが有効だとわかっています。ナットウキナーゼは血栓を溶かす働きに優れた酵素で、①血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけて分解する②もともとヒトに備わっている血栓溶解酵素を活性化させる③血液凝固を阻害する物質を増やす④血栓の溶解を阻害する物質を分解する、という四つのアプローチから血液をサラサラにする効果をもたらします。ヒトの臨床試験では、ナットウキナーゼの摂取により、血流の改善や血圧降下作用、エコノミークラス症候群の発症の抑制といった効能が認められ、抗凝固薬のワルファリンと併用した場合や血栓症経験者が服用した場合の安全性も確認されました。また、私たちの研究では、ナットウキナーゼは1回の投与でも血栓の溶解に効果があることも実証されています。さらに、そうした血液をサラサラにする作用が出血傾向には働かず、正常値の範囲内にとどまっていることもナットウキナーゼの非常に優れた特長です。

 みなさんには、ぜひ生活習慣を見直して血栓症の予防に努め、健康で充実した毎日を過ごしていただきたいと願っています。

トークコーナー

中井 血栓症を経験された小溝毅さん、福井眞人さん、中村多香子さんに、その体験談をうかがいます。

小溝 私が発症したのは、8年前の64歳の時。2月の寒い朝、通勤で利用している地下鉄の改札口を通ろうとして、心臓に人とぶつかったような衝撃を受けました。やがて胸が締め付けられる感じがして、手足の指先もしびれてきたため、「これはおかしい」と自分で救急車を呼び、すぐに手術を受けました。電車に乗る前であったこと、至近距離に病院があったこと、そして「もしかしたら心筋梗塞かも」という知識があったことで助かったと思っています。

中井 それまで予兆はありましたか。

小溝 その時は予兆だと気付きませんでしたが、発症前の半年間に2、3回貧血を起こしたことがありました。

中井 現在66歳の福井さんは、40歳の時に発症されました。

福井 残業に入る直前の休憩時に、ふっとめまいを感じました。やがて、椅子に座っていても姿勢が崩れてきて、左半身が動かなくなったのです。救急車で病院に行き、検査をした結果、一過性脳虚血発作と診断されました。今思うと、それまでの半年間、連日深夜に帰宅するような忙しい生活だったので、心身ともに相当ストレスがかかっていたのかなと。現在も投薬治療を続けていますが、ストレスがたまらないよう気を付けています。

中井 お若い中村さんも4年前に発症されたそうですね。

中村 私は43歳の時に、エコノミークラス症候群になりました。朝、左脚のふくらはぎが腫れていて、ブーツが履きづらかったんです。でも、持病のヘルニアによる症状だろうと整骨院に行きました。すると、先生が「これは異常だ」とおっしゃって、すぐに病院で血液検査をし、それで血栓症だとわかったんです。紹介された総合病院に緊急入院しました。

中井 脚がむくむなんてよくあることですから、見過ごしてしまいがちですね。

中村 飲酒も喫煙も一切しませんし、「まさか自分が」という感じでした。今思えば、デスクワークで長時間座っている状態だったのがよくなかったのかなと。また、何かおかしいと異変を感じたら、すぐに病院で診てもらうことも大切だと思いました。

中井 自分の身にも起こるかもしれないと普段から意識しておくことも大切ですね。貴重な体験談をありがとうございました。

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