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 わたしも、あの女性も、状況は違えど、何かと“たたかって”います。
たたかう女性が健康維持のために気をつけるべきポイントについて、豊中渡辺クリニックの冨田純先生に聞きました。
 また、女性の健康を守るには、社会のあり方を根本から見直すことも重要です。社会学と健康科学を融合させた新しい視点から、社会づくりを発信する大学の新設学部も紹介します。

▼ たとえばこんな“たたかう女性”に

今のあなたと状況が近い人はいますか? 健康管理アドバイスを参考にしてみてください。

Interview

 社会環境が変わり、多くの女性が、日々、さまざまなものと“たたかう”ことを余儀なくされています。私自身は、3人の子どもを育てながら医師を続けてきました。仕事と家事に忙殺される毎日で、睡眠時間を削って乗り切った時期もありましたが、今になって思うのは「もっと肩の力を抜いて、時にはペースダウンすることも必要だったな」ということ。特に女性は、月経による体調の変化に影響を受けます。ストレートには言いにくいかもしれませんが、家族や職場の同僚など周囲にうまくシグナルを送って、サポートしてもらえる雰囲気を作っていきましょう。

 また、歳を重ねて閉経を迎える頃から、体にも大きな変化が表れます。自覚症状がなく進行している病気もあるので注意が必要です。自治体や職場の健康診断を定期的に受け、体の変化を知っておきましょう。乳がん検診や子宮がん検診も忘れずに。40~50歳代の場合、「自分は元気!」と思っていても、悪玉コレステロールや中性脂肪の値が高いなんてことも。血圧が上がり出す人もいます。高コレステロール血症や高血圧は、20年、30年先に脳梗塞や心筋梗塞などを発症する要因の一つとなります。自分の体を長く丈夫に使うためには、人間だってメンテナンスが大事。健診データを持っていけば、かかりつけ医でチェックも受けられます。何か不調を感じたら気軽に相談できるよう、かかりつけ医を持っておくことをおすすめします。

Message

 個人差があるものの統計的には今もって体力には男女差があります。日本では、高度成長期以降、男性を稼ぎ手とした働き方を構築してきました。現在、女性活躍の時代と言いながらも働く女性は男性型の働き方に合わせ、しかも家事や育児もあれば、体力的にかなり無理をしている状況です。来年4月に新設する現代社会学部では社会学と健康科学の視点から性や年齢に関わらず活躍できる社会づくりを考え、発信していきます。

京都産業大学 https://www.kyoto-su.ac.jp