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■関西創価小5年
松村 心咲(みさき)さん(大阪府豊中市)
 地震や津波のとき、自分の命は自分で守ることが大事だと思った。伊藤聡さんは、私たちに経験を伝えることで私たちの命も守ろうとしてくれている。私も友達や家族に伝えていきたい。

■神の谷小5年
伊藤 潤(ひろし)くん
(神戸市)
 宝来館の女将さんから、津波にのみ込まれたけど助かったと聞いてびっくりした。みんなで励まし合いながら救助されるのを待っていたと知り、協力することの大切さを学んだ。

■梅津小6年
山村 一心くん(京都市)
 魚市場や大きな漁船を見てびっくりした。津波はあったけれど、気仙沼の人たちは海を宝物にしているんだと思った。被災地の人の気持ちを新聞でまとめてみんなに伝えたい。

■高殿小6年
藤原 理緒さん(大阪市)
 鵜住居の学校の跡にできたきれいなラグビー場を見て、新しいものを作ることも復興だと実感した。来年のラグビーワールドカップでは、世界中から多くの人たちに来てほしい。

■精道小6年
松井 彩凛(あかり)さん
(兵庫県芦屋市)
 大槌臨学舎で高校生の人たちが話してくれた、町を元気にする『マイプロジェクト』に興味を持った。私がやるなら、元気をなくしている人たちを笑顔にできるようなことを考えたい。

――立ち上がる強さ感じた

 被災地へは、震災約1年後の2012年2月に取材で訪れたことがある。宮城県気仙沼市は当時もまだ、津波の海水が残り、街はがれきに埋もれていた。

 今回、巨大な漁船が行き交い、観光客でにぎわう活気あふれる姿に変わった港町と再会できた。そして何より、子ども記者たちと一緒に被災地を巡る中で、たくましく生きようとする人々に出会えた。

 「地震が起きた後、家族にやっと再会できたのは3日後だった」という熊谷育美さんの話は、災害が起こった時の備えを家族と話し合っておく重要性を教えてくれた。

 「釜石の海と水と空気は世界一すばらしい」と誇らしげに語る女将の岩崎昭子さんから、「自分の古里を世界の人にどんなふうに伝えられますか」と問い掛けられ、子ども記者たちは真剣に思いを巡らせているようだった。

 7月に西日本豪雨が発生し、9月は台風21号に震度7の北海道地震と相次いだ。災害はいつでもどんな形でも起こり得る。しかし、必ず立ち上がることができる。東北の「今」はそう教えてくれた。(藤本将揮)