• 海外で培った経験を糧に、自動車産業の未来のために。
  • vol.7自動車部品事業 海外子会社駐在員(タイ)

 椿本チエイン初の女性海外駐在員、阪上玲子は、タイ子会社の製造現場で現地スタッフの指導に当たる。ASEAN(東南アジア諸国連合)で走る自動車の約7割に搭載されるTSUBAKIのタイミングチェーンシステム。その製造と販売を担うのが、「アジアのデトロイト」と呼ばれるバンコク郊外にあるこの工場だ。

 快活で行動的な阪上は、入社以来、海外勤務希望を公言。入社3年目でタイ駐在員に抜てきされた。部品の成形・熱処理工程の管理者として、現地スタッフに的確な指示を出す。しかし赴任当初は、品質確認から設備管理、作業環境の安全確認と、想像以上に幅広い業務に、優先順位が分からず、戸惑いの連続だった。現地スタッフとの文化、価値観の違いに悩むことも多かった。

 「相手に寄り添い、自分が変わる」。オフタイムに食事を共にし、社内パーティーでは仮装して盛り上げるなど、積極的に現地スタッフとの交流を深めた。1年ほど経つと、表情から気持ちを読み取れるようになり、指示の出し方のコツもつかんだ。今は、タイ子会社の自立化に向けた工程改善に取り組む。来年3月には4年間の駐在員生活が終了する。苦楽を共にした現地の仲間と、帰国の日までに結果を出したいと切に願う。

 モータリゼーション(車社会化)が現在進行形で進む東南アジアで、自動車産業の成長を肌で感じた阪上。「未来のために今何ができるかを意識するようになった」と話す。日本に帰り、どこの部署に移っても、この経験は自分の未来を支える力になると信じている。

阪上 玲子(自動車部品事業部 タイ駐在)

 休日はアジアや、少し長い休みだとヨーロッパに旅行に出かけます。タイ人の同僚と一緒に旅行したり、バンコクの人気店巡りを楽しんだりすることも…。いろんな人と話すのが好きなので、駐在員生活は本当に楽しいです。夢は、宇宙旅行をすること。TSUBAKIで、それを可能にする技術開発に取り組めたら最高です。

  • vol.7自動車部品事業 海外子会社駐在員(タイ)

2019年11月19日 読売新聞夕刊 掲載

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