展覧会レポート

突然ですが、鳥取県立博物館のティラノサウルス展に行ってきました

 「トリトリと」制作スタッフの恐竜初心者が、図録を片手に鳥取で開催されている「ティラノ展」に潜入して参りました。恐竜の知識も浅い私で大変恐縮ですが、今回見てきたティラノサウルス展の様子をレポートしたいと思います。時に突っ込みなど入れてもらいつつ、一緒に恐竜の世界を楽しんで頂ければ幸いです!(ほぼネタバレですのでご注意を)

 

ティラノサウルス展~T.rex 驚異の肉食恐竜~

会  期 2022年6月18日(土)~8月28日(日) 

会  場 鳥取県立博物館 第1・第2・第3特別展示室

詳細はこちら>>
https://www.pref.tottori.lg.jp/tyrannosaurus2022/

出発から会場まで

 大阪駅から特急スーパーはくとに乗り込むこと約二時間半、鳥取に到着した私が最初に目にしたのは、駅前ロータリーに植えられている梨の木!「ザ・鳥取といえば」のお出迎えにテンションがあがります。そしていよいよ鳥取県立博物館へ移動。ここの博物館、お城の麓にあるんです。とっても気持ちのいい場所でした。

 博物館の中に入ると、大迫力の特大ポスターが目を引きます。そして手前にはベンチに座る恐竜博士が!博士も福井県立恐竜博物館から出張してきてるのですね、お疲れ様です!と思わず写真をパチリ。上にも可愛いティラノが数匹顔を出しており、博物館の入り口から子供達が楽しめそうな雰囲気が一気に広がっていました。

ヘレラサウルス

 会場に入って最初に展示されているのがヘレラサウルス。なんでも今回のティラノサウルス展は「ティラノサウルスに至る道」というテーマで、ティラノサウルスのルーツとなる恐竜たちを古い順番に見せてくれる展示となっています。その最初に登場したヘレラサウルスは原始的な恐竜類…、と図録に書いてます。ふむふむ、まだピンときませんが…。

 このヘレラサウルス、指の数がそれぞれ手が4本、足が5本とティラノサウルスに比べるとまだ多いんですって。そして足の外側の一本は退化しつつあって小さい…と。よく見てみると確かに小さい!解説を読むと標本の見るべきポイントがを分かってきてとっても楽しくなります。ってか何故5本見えるアングルで写真撮ってないんだ私…。とんだ失態です。

 皆さんは、ぜひ実物でご確認ください!

コエロフィシス

 そのお隣に展示されていたのがコエロフィシス。この中に、7体位? いるの、かな?
絶妙なばらけ具合で、何匹いるのか分かるような分からないような。でも肋骨が見えていたり、頭や手や各パーツの存在は分かりやすいです! この私でも!!

 こんな見つかり方する事あるんですね~、凄いっ。

チレサウルス

 通路を挟んで反対側からこちらを見ていたのはチレサウルス。歯の先端が平らになっている事から草食性だったとされているそうです。なるほどお顔立ちも心なしか話せばわかるタイプに見えてきましたよ。

フクイラプトル

 こちらは日本生まれのフクイラプトル。大きなかぎ爪が特徴だそうで、尖ってますね~曲がってますね~…。つかまれたら絶対離さないやつですね、おお怖い。

 これでまだ体は小さいほうかも、だと? 後ろの影も恐ろしさを強調しています…。ぞわわ。

アロサウルス

 その足元にはアロサウルスの頭部が。  これが! あの! いつも図鑑で見るアロサウルスの目の上の出っ張り!!

 まじまじと見れて感無量です。

シノサウロプテリクス

 この小型な恐竜さんはシノサウロプテリクス…。うん? プテリクス!? プテの名の由来「翼のある者」じゃないですか! 聞けば羽毛の痕跡も残っていたそうで、鳥と恐竜とのつながりを実感しちゃいました。小っちゃくてモフモフしてたのかな?

ゴルゴサウルス

 はっと振り返ると大きな恐竜が待ち受けていました! その名もなんとゴルゴサウルス。なんとハードボイルドなお名前!(←完全に某漫画の影響)。

 この辺から指は二本になっており、いよいよティラノに近づいている感じがいたします。どきどき。 あえて後ろに立ってみる(笑)色んなアングルから見れるのも展覧会の醍醐味なのですね!

ディロン

 ゴルゴ氏の足元から誰かの視線を感じる? と覗き込むと可愛い影が。ディロンというこれまた羽毛痕も見つかったチビ恐竜さんです。 

 影も可愛かったのですが、標本ご本人もなんだか愛嬌ありません? えへって言ってるように見えるのは私だけ? 思わずまた癒されちゃいました。

 ほんと恐竜って色んなキャラクターがいて面白いですね。

ビスタヒエヴェルソル

 こちらはビスタヒエヴェルソルさんの頭部。お顔がほっそりしているとのことなので前から失礼してお写真を…。うん、確かに細い、というか薄い。あれ? 厚みの問題じゃないのかな?

 恐竜歴3か月、まだまだ見るべき特徴を見分ける目が育っておりません(涙)。高さ、長さ、厚み、頭一つ…をとってもいろいろ見比べるべき要素があるんだなと、これからの恐竜標本の見どころを再認識いたしました。

リトロナクス

 そして当時の風景を背景に堂々と待ち受けていたのがリトロナクス。こちらの頭部は目のアタリが横に広がっているそうで、どれどれ確認を…って、お口の中が丸見えですよ! 頭の裏側まで見せて頂いちゃって、なんだかすみません。と思いつつ、お口の中から頭蓋骨の裏側まで、まじまじと拝見したのでした(笑)。 

 複雑で面白くてなんだか怖い、そんなひとときでした。

ラプトレックス

 そしてラプトレックスの展示。原始的なティラノサウルス上科になるのか、大型ティラノサウルス科の子供のサイズなのか、いろんな解釈があるそう。

 土や石の中から数億年前の色んな謎が顔を出してくるわけですね。なんとスケールの大きな謎解きなんでしょうね! 感動です!

脳とか皮膚とか

 展示ケースの中には実物の化石や、うろこ状の皮膚の痕など興味深い展示も並んでいました。やっぱり実物はまじまじと見ちゃいますよね。ここに血が流れ、生命として存在していた時があったとは。   

 ティラノの脳の大きさも両手で持てそうなサイズで、後程出てきた全身標本の大きなからだと操っていたとはとても思えずなのでした。

ティラノサウルス幼体「ジェーン」

 こちらティラノサウルスの若い体の標本。確かに後から出てくる大人のティラノに比べると、頭も小さくて何となくスマートで足長さんに見えます。ここからどんどん大きくなって、ますます狂暴になっていく予定だったんだろうな、恐ろしい…。

会場風景

 会場の見どころは化石標本はもちろんなのですが、おススメしたいのが「影を楽しむ」。とにかく影がカッコよいのです。おそらく非常にこだわってライティングされているのではと感じてしまいました(個人の想像です)。カッコよい化石標本がカッコよい影を背負っていて、会場全体の雰囲気が出来上がっています。もうメロメロです。天井に、後ろの壁にとお見逃しなく!

 そして、やはり目を奪われてしまうのが巨大なグラフィック。最高のビジュアルで恐竜たちを描いてくれています。この大きさでこの絵を見れただけで相当な価値がある気がいたします!

カルノタウルス

 そして会場にはティラノサウルスとは違う系統の恐竜も数体展示されており、大型肉食恐竜としてカルノタウルスが展示されていました。

 目の上の角が鬼みたいで、すぐに見た目を覚えられるタイプだな~と油断していたら。なんと手の小ささが思っていた以上でびっくり! いや異常に小さい! この手をどうやって使うの!? しかし考えてみれば私の「これくらい?」または「こんなもん」なんて尺度、長い生物の歴史を前にすれば何の意味も持たないわけです。いやしかしこのバランス、癖が強い。もう忘れない、カルノタウルス。

メガラプトル

 そしてお隣の恐竜。お顔は細くて一見スマートだが、なんとも凶悪な爪をもっている。それはメガラプトル。こういうギャップある人の方がゾワワってきたりしますよね。夜道とかで後ろ振り返ってこんな感じで来られたら…。ひぃぃ!

 フクイラプトルも爪は尖っていましたが、こちらはその上をいく大きさ、大迫力。解説本の「口より先に手が出るタイプだったのかも」って文章にうんうんってなっちゃいました。

ティラノサウルス「アイヴァン」

 お隣の部屋に入ったとたんにド迫力! 大体10mは超えているであろうティラノが獲物を狙ってこちらに向かってきている! メインの展示ではとんでもない現場が再現されていました。

 もちろん動いていませんがポージングがとんでもなく疾走感! これまで見てきた恐竜たちとは桁違いの大きさ、骨格一つ一つのパーツの持つ迫力にキングオブ恐竜の風格が漂います。

 ぐるり一周見て回れる展示では、ティラノに追われる気分のアングル、ティラノが横を通過するアングル、ティラノは小動物の私には目もくれず駆け抜けていってほっとした瞬間のアングルなどなど色んなシュチュエーションが楽しめます。皆さんも是非グルグル回って楽しんでみてください!

トリケラトプス

 そしてそして満を持して登場の我らがトリトリ、トリケラトプス!!  草食動物とはいえ迫力は他の恐竜に全然負けていません。体つきの逞しさ、角の鋭さ、フリルの分厚さ。そうトリケラトプスはカッコ良いのです。

 しかし、お顔立ちは前から見ると意外にスリム。ほっそりしたお顔の事は立体的に見れる展示会だからこそ気づけた事実でした。

 ところで、壁の向こうから…誰かが顔を出している!? あの恐ろし気な声は…。

ロボットティラノサウルス

 いえいえ声も聞こえてましたし居てることは気づいていましたよ。とうとう近づく時がやって来てしまいました。だって怖いんだもん。ロボットとは分かっていながらも、声も凄いし、眼球も動いて睨んでくるし、呼吸もしているみたいな胸周りの動き(細やか!)だし。何故か怒らせないように周りをそろそろ見て回る小心者な私(笑)。こっちに顔を向けないでぇ!

 でもね、しばらく様子を見ていたら気づいたんです。時々休憩する瞬間があるんです。そんな時に、なんか「ふぅやれやれ…」って聞こえてくる感じがして…。一気に応援したくなりました。頑張ってくれてます! ロボティラノ!

映像コーナー

 あそこの角に暗いお部屋があるなぁ~って思っていたら、大きなスクリーンに映像で白亜紀の世界が広がっていました! 子供たちが楽しめるギミックあり、ド迫力の展開ありで、美しくも面白い映像で恐竜の世界を楽しませくれています。この部屋は長居しちゃうだろうなぁ~。

物販コーナー

 ティラノサウルスの世界を存分に味わいつくしたあとのお楽しみはお土産コーナー!! 私こういうの買っちゃう人です。ここも危険地帯です。可愛いぬいぐるみ、リアルなフィギュア、いや待ってティラノのカラバリまであって!! どこまで迷わすんだ! お父さんお母さん! 長期戦になるかもです。ここで過ごす体力、残しておいてくださいね~。

常設展

 ここ鳥取県立博物館の常設展では、古生物から植物、生物、地質学、歴史、民俗などなど見ごたえたっぷりな空間が広がっております。せっかくなのでとティラノ展の後に拝見させて頂きましたが、コース料理二周目を頂くようなもので、私の頭の中は大渋滞です。

 ダイオウイカの大きさたるや! パキケファロの頭部も見れたよ!生きてるオオサンショウウオが住んでてビックリするやんかー! とめくるめく展示達に翻弄されもはや敗北感。また体力戻して見に来たいです。

鳥取砂丘

 大満足のティラノ展、大満喫の鳥取県立博物館でした。最後にせっかく鳥取に来たのだから鳥取砂丘を拝んで帰らねば! とバスに乗り砂丘までやってきました。

 砂丘の入り口横には鳥取砂丘ビジターセンターがあって砂丘について学べます。いろんな砂のキューブが展示されていたり、風紋や砂柱等の説明があり展示も分かりやすく、とっても勉強になりました。

 そしていよいよ砂丘へ! 一人でザクザク歩いていると暑さと馬の背の急こう配にふらふら…。皆さんの残した足跡のぼこぼこを見ているとパキケファロの大群の頭たちに見えてきて…。いやいや今日一日で私の脳内も随分と恐竜色に染まったもんです。なんとか頂上に到着。広い! 人が小さい! 砂丘の広大な風景を満喫しちゃいました! そう人間ってほんとちっちゃいのです。色々疲れた時にこの景色を思い出そうと心に刻み込んだのでした。

 そしてふと風紋を見れていない事に気づいた私。人がたくさん来ている場所では人間たちの足跡だらけで風紋は残っていません。なので風紋見るために更に奥へ…くたくたになりながらやっと風紋ゲット!なんと美しい。

 すると、こんな奥まった所に小さな子供の足跡を発見。この子も頑張ったんやなぁ、と子供の足跡に思いを馳せていました。が、いやちょっと待て、このくぼみ具合…この子走っている!めっちゃ元気に走っている!結局子供の足跡に体力の差を見せつけられ、足跡化石もきっとこんな感じで形状を見ながらいろいろ想像するんだろうななんて、一緒にしないでと怒られそうな恐れ多い妄想を抱いて過ごしました。

 それよりもバス停までの帰り道は暑くて果てしないぞ!私の体力は大丈夫なのか!?

 

帰り道

 そんなこんなのティラノサウルス展、鳥取県立博物館からの鳥取砂丘でした。とりあえず見るだけでも迫力に感動でき、ちょっとした説明を知ってから実物を見る満足感も格別でした。リアルな大きさや迫力を伝えてくれる化石標本に会いに、皆さま是非展覧会に足をお運びください!

 帰りに食べた駅弁は何故かイカ弁当。ダイオウイカのインパクトが影響したのかもしれません。イカの旨味がイカスミご飯に染み込んで、とっても美味しかったのでした。

恐竜のマンガもやっています

最初から読む
>> 第1話 はじめまして

皆さんはじめまして、このマンガの主人公です。

>> 第13話 我が家で体験できること
大地くん、すごい事思いついちゃったね!

>> 第20話 チーム竜盤類
竜盤類って強そうな恐竜が多そうです!