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万博で「大大阪」
2020年1月22日 読売新聞大阪本社版朝刊

来場者2800万人見込み

 2025年大阪・関西万博は、4月13日~10月13日に大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催される。150か国・地域の参加を目指しており、総来場者は2800万人を見込む。

 テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。最先端技術による健康と長寿の実現や、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGS)」達成への貢献も目標に掲げている。

 会場(155ヘクタール)は「空(くう)」と呼ばれる5か所の大広場を、メイン通りでつないで構成。中央の「パビリオンワールド」、野外イベントも可能な「グリーンワールド」、花火なども行える「ウォーターワールド」の三つに分かれる。

 コンセプトには「未来社会の実験場」を掲げており、最新の情報通信技術(ICT)を随所に活用した参加・体験型展示を目指すとされている。

 国は昨年末、開催計画を記した「登録申請書」を博覧会国際事務局(BIE、パリ)に提出した。今年6月のBIE総会で承認されれば、参加招請活動が可能になる。10月からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催される万博で、各国への働きかけを本格化する予定だ。万博の運営主体「日本国際博覧会協会」は春にもロゴマークを決定する見込みだ。

ワールドマスターズゲームズとは?

生涯スポーツ 誰でも参加可

 ワールドマスターズゲームズ(WMG)は、おおむね30歳以上の人であれば誰でも参加できる生涯スポーツの祭典だ。1985年のカナダ・トロントでの第1回大会以来、ほぼ4年に1回のペースで開かれている。2021年5月の関西大会は10回目で、アジアで初めてとなる。

 開催期間は5月14~30日の17日間で、全35競技59種目が用意されている。競技は年齢別などのグループに分かれて実施し、それぞれ金・銀・銅のメダルを授与する。

 会場は、近畿2府4県に福井、鳥取、徳島、岡山を加えた2府8県に及ぶ。これほどの広い地域での開催は史上初という。開会式は京都市の平安神宮周辺、閉会式は大阪市の大阪城ホールで予定する。

 今年2月から競技への一般参加申し込みが先着順で始まる。締め切りは来年2月までだが、各競技とも定員に達し次第、締め切る。

 大会期間中、国内から3万人、海外から2万人の計5万人が参加する予想だ。前回大会の参加者は約3万人で、関西大会の参加者は史上最多になる見通しだ。

 過去の大会では、国内選手は平均で9.4日、海外選手は15.8日、開催地に滞在した。関西大会の組織委員会では、出場選手らの宿泊費や飲食費など直接的な経済波及効果だけで1461億円を見込む。知名度の向上に伴う訪日客の増加などを含めると、大会終了から29年末までの「レガシー(遺産)効果」は1兆868億円に達すると試算している。

リビングラボとは?

病気予防へ 市民と病院連携

 どれほど有用な技術や知見であっても、研究室の中だけにとどまっていては、実際に社会で役立てられることは難しい。実用化されるには、社会の担い手によって検証され、改良されるといった過程が必要なのではないか――。こうした考え方から、市民や企業、自治体などが計画段階から参加し、意見を出し合って、研究機関とともに実証実験などを進める手法が「リビングラボ」だ。国内でもここ数年、各地で様々な取り組みが始まっている。

 市民に身近な健康や医療の分野でリビングラボに取り組もうと、電通と阪急阪神不動産、読売新聞大阪本社の3社は昨年秋、一般社団法人「健康医療クロスイノベーションラボ」(大阪市北区)を設立した。大阪大の澤芳樹教授が理事長を務め、心臓病や認知症、生活習慣病の予防に向けた事業を展開する。

 第1弾として手掛けているのが、心不全患者が病院と連携しながら自らの体調を管理する「ハートノート」の普及支援だ。

 心臓のポンプ機能が弱った患者に、脈拍や体重、体調の変化などを点数化して専用ノートに記録してもらう。症状の悪化を点数によって患者自身が把握できるので、緊急度が高い場合に救急外来を迅速に受診することにもつながる。

 北野病院(同)の医師らが考案し、大阪府内の一部病院が採用。地域社会でさらに広げるために、同ラボでは多くの企業に協賛を募っているほか、ノートをスマートフォンのアプリで利用できるようにする事業などに取り組んでいる。