EXPO2025 万博誘致へ日本一丸

  • EXPO2025 万博誘致へ日本一丸
  • 未来の技術にワクワク

――いよいよ11月に決まりますね

  • 中川翔子さん

 もう、ワクワクしかありません。文化や歴史のターニングポイントに立ち会うことができるかも、と楽しみにしています。
 1970年の大阪万博のことは中学生の時、本で知りました。万博が開かれるたびに未来のテクロノジーが披露され、後に実現を果たしてきた歴史が興味深くて。携帯電話やファミレス、動く歩道・・・・。どれも、今では当たり前になっていますが、当時は夢の技術として紹介され、広がっていったんですよね。

  • 会場イメージ(いずれも経済産業省提供)

――今回、日本が目指す万博はどんな内容になりますか

 大阪市の人工島「夢洲(ゆめしま)」を舞台に、人類共通の課題を解決するため、医療やヘルスケアなどの先進的技術を生かし、SDGs(持続可能な開発目標)※1 を実現するための取り組みが次々と展開されます。開催が決まれば、2005年の愛知万博以来、20年ぶりになるんですよ。

1 SDGs(Sustainable Development Goals)
 持続可能な開発目標と訳され、2015年9月の国連サミットで採択された行動計画の中で策定。質の高い教育の提供や産業の技術革新など17の目標と169の具体策で構成され、2030年までの達成を目指す。

  • 2025年万博開催概要
  • 夢かなえるチャンス
  • 会場イメージ

――テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ですね

 日本は長寿国ですし、清潔で治安もいい。例えばSDGsのひとつに「安全な水とトイレを世界中に」という目標がありますが、この分野の日本の技術は高水準を誇っています。世界に先駆けて様々な課題解決に動いている日本の取り組みを世界中に発信できる機会になってほしいと思います。

――さらに、コンセプトは「未来社会の実験場」とありますが

 環境やエネルギー、自然災害など世界の様々な課題を最新のテクノロジー、イマジネーションを駆使して解決する。そんな未来型のパビリオンが展開されると聞いています。SNSを利用すれば、実際に日本に集まらなくても、世界中のアイデアを集約してパビリオンを作ることができる。過去の万博で出展され、まだ実現されていない「人間洗濯機」が完成し、疲れている時に楽になれたら面白いですね(笑)。夢をかなえるビッグチャンスになると期待しています。

  • ポケモンも活躍
  • ポケモン

――ポケモンも誘致に一役買ってくれていますね

 ポケモンのキャラクターは、みんなかわいくてユニーク。「人類の多様な社会を実現する」という万博の考えにぴったりです。海外でコンサートをするとき、ポケモンの話題になると、みんな笑顔になるんです。子どもも大人も、ピカチュウたちと盛り上がりましょう。

  • ビデオメッセージイメージ

――2025年はどんな年になると思いますか           

 ただ単なる未来と、万博がある2025年では、全然意味合いが違います。文化や歴史が大きく変わる万博を見たい、関わりたいと目標にできる。子どもたちがワクワクしながら、未来に希望を持って生きていけるきっかけにもなります。そんな万博が絶対に日本に誘致されるよう全力で応援します。

  • 11月決定 3か国で争う

 開催国は11月23日にパリで開かれる博覧会国際事務局(BIE)総会で、日本を含む加盟170か国の投票によって決まる。

 ライバルは、ロシア中部のエカテリンブルクとアゼルバイジャンの首都バクー。1回目の投票で投票総数の3分の2を得る国があれば、その時点で開催国に決定。3か国とも得られなければ、得票数が最下位の国を除く2か国で決選投票となり、過半数を得た国に決まる。加盟国数が多いアフリカ(49か国)、欧州(47か国)からの得票が鍵になるとされる。

  • 20年ぶりの登録博目指す

 万博は国際博覧会条約で、5年ごとに開催される大規模な「登録博」と、小規模な「認定博」の2種類に分けられる。国内初開催となった1970年の大阪万博は登録博で、過去最高(当時)の約6420万人が来場。その後、沖縄で「海」、茨城で「科学技術」、大阪で「花と緑」のようにテーマを絞った認定博が行われ、2005年に再び愛知で登録博が実現。2025年万博の誘致が成功すれば、20年ぶりの登録博開催となる。今回の誘致には、大阪万博の収益で設立された「日本万国博覧会記念基金事業」(公益財団法人関西・大阪21世紀協会)の運用益が活用されている。

トップに聞く

  • 榊原定征氏

未来社会の展望を共有

 わが国は、IoT、AI、ロボット等の革新的技術を最大限活用し、人々が快適に暮らせる未来社会「Society5.0※2」の実現を通じて、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)達成のフロントランナーとなることで、世界の持続的成長と発展に貢献したいと考えています。国、地元、経済界のオールジャパンで誘致している2025年大阪・関西万博は、未来社会のビジョンを世界の人々と共有し、健康・医療や環境・エネルギー等のグローバル課題を解決する場であると位置づけています。万博実現に向けて皆様の応援をお願いいたします。

※2 Society5.0  政府の「第5期科学技術基本計画」に盛り込まれ、未来投資戦略の柱となる概念。あらゆる人とモノをネットでつなぐ「IoT」、人工知能(AI)、ビッグデータなどを活用し、経済発展と社会課題の解決の両方を実現させる。

  • 松本正義氏

日本全体の起爆剤に

 日本では今後、ラグビーW杯、東京五輪、ワールドマスターズゲームズと、国際的なスポーツイベントが3年連続で開催されますが、その後も経済成長を持続させていくには、次の一手が必要です。2025年万博はまさにその一手であり、インバウンドの拡大、諸外国との経済交流強化を通じて、関西のみならず、日本全体のさらなる発展の起爆剤になると期待しています。単なる一過性のイベントとして終わらせないため、未来を担う若者の声を取り入れ、後世に何を残せるのか、しっかり議論していきたいと考えています。

  • 尾崎裕氏

若者中心に未来志向で

 日本は、様々な国でこれから起こってくること、起こりつつある課題が凝縮されている国の一つです。万博は、いろいろと試してきた仕組みや技術を棚卸しし、世界に発信できる機会になるはずです。人が集まり、見て触れて考えて、意見交換してアイデアが生まれ、広がっていく。コンテンツ作りは若者に中心となって担ってもらい、限りなく未来志向で展開されることを期待しています。

  • 池田博之氏

バイオやAI 英知結集

 世界の先頭を切って少子高齢化が進む日本が、いかに活性化し続け、生き残っていけるのか。バイオやAIなどあらゆる分野の英知を結集させ、実験場に見立てた会場で、世界各国から訪れた来場者に未来への展望を体感してもらいたい。また、万博後も例えば、最先端の医療や福祉、ヘルスケアの集積地などとして整備し、世界中から注目される場所になればと夢は膨らみます。

2025年万博 私からのメッセージ

  • 為末大さん

課題解決の力 発信
元陸上競技選手
Deportare Partners 代表
為末 大 さん


為末さん色紙  五輪の選手村で様々な国の選手と話し、自分だけではなく、どの選手も痛みを抱えて重圧と戦っているということを知り、勇気付けられたことがあります。日本は今、高齢化社会を迎え、様々な課題を抱えています。ついつい日本だけが苦しい気持ちになりますが、そう遠くない未来に、いずれ世界中が同じ課題を抱えます。日本が先に経験するということは、そこから出てくるアイデアを世界中で生かせる可能性があるのではないでしょうか。誰かの個人的な課題は、きっと世界のどこかの課題とつながっています。今、このタイミングで、課題がたくさんある日本で開催することは、世界にとって意味があることだと私は思います。

  • 河瀬直美さん

次世代への扉を開く
映画監督
河瀬 直美 さん


河瀬さん色紙  2025年に大阪万博を開催するのであれば、世紀を超えて次世代の人々にも語り継がれるものにしなければならないだろう。その為には、しかるべきビジョンを持って、それに携わるアーティストが必要だ。
 そしてそのビジョンでは、様々な境界を取り払った先にあるものの存在を信じること。他者を受け入れ、時空を超え、私たち人類がこの地球に暮らすひとつの生命体として謙虚にその生を受け止め、次に渡すバトンの存在を提示するとき、次の扉は開かれるだろう。イエスかノーかで決定されるものの狭間(はざま)にある「真実」を形づくり世界にアピールすることができれば、尚、美しい。

  • 高橋智隆さん

明るい未来 指し示す
ロボ・ガレージ 代表取締役社長
東京大学先端科学技研究センター 特任教授
高橋 智隆 さん


高橋さん色紙  愛知と上海万博でロボット展示に関わりました。私が手がけたロボット電話「ロボホン」は、2025年にはもっと小さくなって、スマホに代わって1人1台、ロボットと暮らす時代になっているかもしれませんね。
 2025年万博では来場者が持参した「マイロボット」が会場を案内、各国パビリオンのロボットと交流する姿が見られるのでは。 また、究極のロボットを開発し、音楽や映像を交えながら観客とインタラクションするステージによって、デジタル技術と日本文化が融合した華やかな総合芸術を手がけたい。次世代の才能を開花させるような、ポジティブでエキサイティングな未来を再び指し示したいですね。