研修の実施例

高校生が「文章を書く自信がついた」

清風南海高校(大阪)

 「新聞のちから」委員会は毎年、進学校として知られる清風南海高校(大阪府高石市)で、高校1年生を対象にした月1回の文章講義をしています。大学受験の小論文対策や読解力向上を目的とし、課外授業として実施。今年度は来年2月まで8回行います。各クラスから計21人が受講しています。

 2022年7月13日は、文章を要約するためのポイントと、文章の核心を即座に聞き取る「日本語リスニング」がテーマでした。

 講師はまず、6月に出した要約の課題について、添削結果を講評。課題文としたロシアのウクライナ侵攻に関する記事で、筆者が最も言いたかったことは何かを丁寧に説明しました。「要約の基本は、削ること」と説き、要約と要旨、要点の違いを伝え、冷戦史についての解説もしました。

 このあと、読売新聞に掲載されたコラムを1度だけ読み聞かせ、「核心部分は何か」を生徒に問いました。生徒は熱心にメモを取り、積極的に発言していました。

 同校での文章講義は好評で、昨年度の受講生に対するアンケートでは、4分の3以上の生徒が「記述問題や論述問題で文章を書く自信がついた」と答えていました。講師は毎月、一人ひとりの提出文に赤ペンを入れながら、生徒の読解力・文章力向上を図っています。

 
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